6 あなたが残してくれたもの(1994.2.27)

あなたがいなくなるなんて

去年の今頃は 思いもしなかった

あなたとやりたいことは たくさんあった

映画を見たり 食事をしたり 買い物をしたり 

そう 海外旅行にも行くはずだった

パンフレットを集めて ガイドブックまで買って

そんなに楽しみにしていたことを

私は 知らなかった

もっと もっと いろいろなことを話したかった


あなたは 突然 いってしまった

あの夏の朝


ずっと 自分の心がわからなかった

なぜ こんなに 悲しいのか

涙が どうして 止まらないのか

やっと わかったの 私

あなたが好きだったこと

自分で気がつかないほど 思いは深かった

泣いても 泣いても 悲しみも深くなるばかり

だから 二度と 泣かない

あなたが残してくれたもの

この胸に抱きしめて 生きていくから

つらいときは くじけないように

どうか 支えて


もう 遅いけれど 伝えたい

「あなたが大好き」

天まで響け

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