記念樹

蒔田祥子

第一章 ひなぎくの詩

1 ほんの少しの勇気(1989.8.13)

出会いは いつも ふいに訪れて

心の糸が少しゆれる

素直になれなくて 心の扉を閉じてしまう

それでも 糸は ゆれ続ける

ゆれて ゆれて 心の扉がこわれていく

秘めていた想いが あふれだす

もう 止めることはできない

ほんの少しの勇気があれば 想いはかなえられる

そう信じて 歩いていきたい


誰でも きっと時の迷路を

さまよう日々を送っている

何度も行き詰まり 頭を抱えて悩んできた

そうして 時を 越えていく

ひとつ ひとつ 時の扉が開いていく

閉ざされた夢が あふれだす

もう 止めることはできない

ほんの少しの勇気があれば 夢はかなえられる

そう信じて 歩いていきたい

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