35膳目:絹揚げと小松菜の煮びたしは伯母の味

 私は家付き娘なもので「実家に帰ります」という場所がありませんでした。

 疲れて少し気を抜きたい時には、よく車で30分ほどの母の実家へ里帰りしました。


 今はもう二人とも亡くなってしまいましたが、伯父も伯母も聞き上手、話上手で、お茶を飲みながら短い時間お喋りするだけでスッと気持ちが軽くなりました。


 二人ともリタイア後の趣味で野菜作りをしていて、遊びに行くたび山ほどの野菜を持たせてくれていました。


 その伯母が、小松菜をくれた時に「厚揚げと煮ると美味しいよ」と言って渡してくれたことがあります。

 以来、小松菜の煮物は伯母を懐かしむ味になりました。


 伯母はちゃんと、醤油と砂糖とだし汁で煮た煮物を教えてくれたのですが、手抜きの私は、めんつゆを使って簡単に作る方法に変更してしまいました。


 材料さえあれば、思い立ってすぐに作れるので、便利な定番メニューです。


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【絹あげと小松菜の煮びたし】



 近況ノートに写真があります。

https://kakuyomu.jp/users/kukiha/news/16818023213982056785


 ▼材料 2人分▼


 小松菜 1束

 絹揚げ(厚揚げ)1枚

 けずりぶし ひとつまみ


 ●煮汁

 めんつゆ(3杯希釈) 大さじ1杯

 水  カップ1杯

 濃口醤油 小さじ1杯


 ▼作り方▼

 1)小松菜は元の部分を少し落とし、茎と葉に分けて約5㎝長さに切る。

 2)絹揚げはザルに入れて、熱湯を回しかけ油抜きする。

 3)絹揚げは5㎜厚さにスライスする。

 4)フライパンに煮汁の材料を入れて沸騰させる。

 5)小松菜の茎の部分を入れ再沸騰したら、絹揚げも入れて煮る。

 6)茎がしんなりしてきたら、小松菜の葉を加える。。

 7)絹揚げが崩れないように軽く混ぜ、葉に火が通るまで煮る。。

 8)煮汁ごと皿に盛りつけ、けずりぶしをトッピングする。



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