14膳目:爽やかなへべすハニードリンク:1歳未満はハチミツ禁止

「へべす」という柑橘をご存知ですか?

 宮崎県日向市の一部でしか栽培されていないという果実です。かつては「幻の柑橘」と言われていたそうです。


 江戸時代に、宮崎県日向市の農家、長宗我部平兵衛ちょうそかべへいべえさんが発見して「酢みかん」と呼んでいたそうです。

「へいべえさんの酢みかん」ということから、へべすと呼ばれるようになったのだとか。


 昨年、所属しているお料理サイトで、宮崎県産野菜のモニターをして、初めて知りました。かぼすに似た果実で、香りが良くて、酸味が少なく美味しくいただきました。


 今回のご紹介は、へべすのハチミツ漬けを水で割った爽やかな飲み物です。

レモンやかぼすなどでも同様に作れます。塩を加えれば熱中症対策にもオススメです。


 ただし、ハチミツを使いますので、1歳未満の赤ちゃんには飲ませないでください。意外に知らない人が多いらしく、たまにニュースになったりしていることがあります。

 参考:厚生労働省公式サイト

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html


 ハチミツに含まれることがある微量のボツリヌス菌が、腸の発達が未熟な赤ちゃんの腸内で増殖して中毒を起こす可能性があります。

「乳児ボツリヌス症」と言い、悪くすると死に至るケースもあるそうです。


 ボツリヌス菌が死滅する温度は120度以上で、4分以上の加熱が必要。普通の加熱では殺菌できません。

ハチミツは包装前に加熱殺菌をしないため、混入の恐れがあるということです。(1歳以上になれば内臓も発達して抵抗力もできるので、リスクは少なくなります)


 食品の中には注意しなければいけないものが幾つかあります。

 キッチンに立つ人は、食べる人の健康を、さらには命も左右する可能性があるということ。基礎知識として知っておきたいものですね。


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 爽やかなへべすハニードリンクのレシピ


 近況ノートに写真があります

https://kakuyomu.jp/users/kukiha/news/16817330663657923324


 ▼材料▼

 へべす 2個 (レモンなら1個 かぼすなら2個)

 はちみつ 約100g

 冷水  適量

 氷  適量


 ※コップ1杯分 塩ひとつまみ弱

(お好みで、熱中症対策に飲む時に溶かす)


 ▼作り方▼

 1)へべすを水洗いして、ヘタを切り取り、薄く輪切りにする。

 2)保存容器に入れ、蜂蜜を被るくらいに注ぎ入れる。

 3)冷蔵庫に入れて1日以上置きます。※果汁で蜂蜜がゆるくなります。

 4)コップに漬汁を入れ、冷水でお好みの濃さに割る

 (塩を軽く一つまみ入れて混ぜる)

 5)氷とへべすのスライスを1~2枚浮かべる。


※輸入レモンやオレンジなどには、表面にワックスが塗ってあることがあり、また農薬などが残っている可能性もあります。

外皮ごと使う場合できれば国産を使うのがオススメです。

輸入品の場合は、塩をつけて外皮を良くすり洗いした後、数分以上水に漬けてから使ってください。

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