ノエル現代詩集 ~a Wayfarer's Flower Blooms
ノエル・フォン・シュテュルプナーゲル
1 旅人の道しるべ
『果てもない空は続く
此の地で華に水を捧げ、咲いて散り、時を廻り
アナタの道しるべとなり巡るよ』
果てもない旅は続く
金色の月灯りを頼りに歩いた
ゆらり揺れ天を舞う月仰ぎ、夜明けの便りにする
ほら、空は曇り雨ふり、やがて止み晴れた光で華は踊る
そっと彩る道を巡る
地平線まで道は続く
果ての先へ空を越えて
未だ見ぬ地へ歌い歩み続け
静寂の夜、闇は嘲笑う
星を数え迷いを隠す
哀しさ、戸惑い、全て打ち消し
幻の様な華の道しるべ越えて行け
ほら、宙、星は踊り、行く先示す
こんな晴れた夜は月は詠い華は踊り
そっと彩る道を巡る
月は落ちても道は続く
果ての先へ空を越えて
夢観た彼の地へ歌い歩み続け
『果てもない空めぐる
――此の地で華に水を捧げ、咲いて散り、時を廻り
アナタの道しるべとなり咲くよ』
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