第17話 亮一の告白
「こんにちはー。宗像さん居ます?車検のワゴンアールを取りに来ました。」
> あの嫌味な視線は今日は居ないのね。ラッキー。
> しかし、つばさはワザと席を外し、亮一の同行を探ろうとしていた。
> 「いらっしゃいませ上善寺様。」目配せをした亮一のあとを追い外に出た。
> 「話しがあるんで岐阜駅前の「ビーフハイブリッドに7時にきて下さい。」
> 改まって変な人ね。
> JR岐阜駅前、ビーフハイブリッドの末席に二人は居た。
> 背の高い観葉植物の陰でじっと観るつばさは、アメリカンコーヒーを注文して、
フレッシュを4杯も入れたカフェオレ化した甘くないコーヒーを飲んでいた。
> 眼の前の横に長い鉄板の前のカウンター席に座ってステーキが焼きあがるのを
観ていた。
> 昨日鱈腹肉を食べ放題に食べたつばさの胃の中は胸焼けがして、肉の顔も観
たく無いほどの精神状態での探偵ごっこは手を抜かなかった。
> 赤ワインは肉料理の定番で懐の寂しい亮一にとってすこぶる強い味方だ。
> グラスワインだが優雅に乾杯をした。
> 浮かぬ表情の直美の顔色を見て少し不安に駆られていたが・・・。
> 「あの、イブが明後日だというのに打ち明けますと、僕はバツイチなんだ。」
コクリと頷いた直美をみて少し微笑む。余所行きの亮一が亮一と想えないほど、
大人びて、そんな姿を一度も私に見せてないのに何であの女に媚び諂うの?と、
メラメラ嫉妬の炎が燃え上がる!
> つばさの胸中に・・・。
> 「嘘つき妻子持ちだろ
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