第21話 前に映る影

前向きに生きる事ほど素晴らしい事はない。

それはきっと、後ろにある罪悪感とか後悔とか。


そういうものを割り切って、断ち切って、踏ん切りをつけて、前に進んでるのだろうから。


ただ僕はそんな器用じゃないから、前を向いては歩けない。影はいつも僕の目の前に、太陽はいつも後ろにある。


影の中に時々引きずり込まれる。そこには、空気はなく、月の光がしたからわずかに指している。


それが自分の魂だと気づくのに時間はいらなかった。

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