第10話 生命とアルコールと談話室

元嫁が妊娠した。

2月に赤子が生まれる中で、俺は、警備員をやっている。


そんな中で、正月そうそうに、鍋を食いに誘われた。

元嫁と上司と知り合い。


最初はたわい無い話をしていたのに喧嘩になった。上司と知り合いがだ。


物事を語るのはいい。でも踏み込んではいけない領域と言うものがある。


そこに踏み込む上司も上司だが。そこで切れる知り合いも知り合いだ。


女性はペラペラと話すのが好きで。

それでもいいけど‥‥面倒くさくて。


僕はアルコールを飲んで逃げ出した元妻にも逃げようと誘えたら良いのだが、上司にベッタリで誘えなかった。


皆が皆な大変なのに、人のことほっとけばいいのに、個人主義者の僕は想う。


きっと僕は冷たい人間なのだ、そうして僕はアルコールの汗を拭く。

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