第3話 寝る前の薬が効かない。

暗闇に豆電球が光る。

今日も寝れない。


寝れないといろんなことを考えてしまうから。

作業に没頭することが多い、それはイラストを描くことだったり。

はたまた、ゲームをすること、このように文章を打つことだったりする。


タバコの味を覚えたのは20歳だった、ケントの1ミリを30歳のおじさんからもらったのがきっかけだった。


今はもっぱら、セブンスターの14mmかジョーカーを吸っている。

相変わらず火を消すのがうまくならない。


タバコの味は甘めが好きだ。そこにガツンと来るレギュラーの味。

生ぬるい空気を本音とともに吐き出す。


きっとそうやって生きてる人間は多いはずだ。


僕が独身が(自分)嫌いな理由は、その男性からだった。

彼はさみしがり屋だった。


ニコチンをすった後に出る有害物質をためていたり。

死ぬ寸前まで酒を飲んだり。

死ぬように薬を貯めている姿を見て。


こうなりたくはないと思いながら。僕も似たようなことをしてきた。

でも死ねなかったし、そんな勇気なんてなかった。


どれだけ絶望的でも、最後の最後まで僕は自分自身が可愛かったのだ。

結局自分本位の生き方しかしてこなかった僕だけど。


今は少し、人間に興味を持ち始めた。

キッカケは何となくだった、タクシーで知人を待っている最中のことだ。


ふと、この人の斗同じ立場なら、僕はどう思いどう行動するんだろう。

そう考えたのだ。それから人を観るようになった。


好奇心、もし僕が一人ぼっちになったらきっと泣いてばかりいるだろうし。誰も信じられなくなるんだろうと思う。


それは、彼女もそうなのかもしれないそう、思った。

隣に居る彼女の手をそっと握る、その温かさだけで安心して、少し眠くなった。


きっとこれが答えなんだ。

君しかいない、特別な人。

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