僕という名の物語

ハシビロコウ

第1話 悔しさを自転車に乗せて雨の中をかける

なんとなく普通の人とは違う。そう思ったのは小学校一年生だった。


 僕の両親は精神疾患もちでよくケンカをしていた、それから逃げるように、僕はおじいちゃんの部屋に逃げ込んでいた。


 おじいちゃんはいつも僕の味方で、守ってくれた。

 お母さんは料理ができなかった。弁当の中身はいつもぐちゃぐちゃで、ミカン味のお米を覚えている。


 当時の僕は、乗れるようになったばかり自転車にのって、よく家を飛び出していた。雨の日でも構わず、泣きながらここで終わるもんかって。


 小学校に入っていじめが始まった、小学校5年生まで、いつの間にか諦めることが、最悪を常に想像して逃げることが。常になっていた。


 だからって不幸自慢をしたいわけじゃないないんだ。これを読んでる君へ。

これは僕が幸せになるために、あがく少年漫画みたいな。そんな結末を目指す日記物語だ。


 だから、すこしでも共感してくれた優しいきみへ、ありがとう。

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