第21話 体育祭、開幕…!

正直俺の周りには友人関係の広い渚や未来がいるおかげで、どちらかと言うと俺も友達が多い方の人間ではある。

…そのため、俺の周りは基本的にはガヤガヤとしているのだが、今日はより一層ざわついているような気がする…なんでなんだろうな?

そんなことを思って1日過ごしていた俺なのだが、その謎は昼休みに解くことが出来た。

…昼休みの初め、俺達1年8組は、教室に集められていた。


「はい、じゃあみんなこのくじ引いて〜!」


…何故か教室の前には未来が立っていた。


「な、なぁ、なんで未来が前にいるんだ?」


隣にいる渚に尋ねてみる。


「あぁ、未来、体育祭実行委員らしいわよ」


ここで俺はようやく理解した、そういえばこの時期は体育祭シーズンだ。

…正直俺はあまり体育祭に興味はないのですっかり忘れていた。

にしても、未来、そんなこと言ってたっけ?

そんなことを考えていたその時、目の前に急に箱が突きつけられた。


「はい、翔!くじ引いて〜」


入学時に耳にしたのだが、そういえばこの学校の体育祭はクラスや学年で対抗するのではなく、くじにやる完全ランダム制で赤と白の二つに分けるのだとか。

出来れば渚や未来と一緒だと嬉しいな…。


「ん、俺は赤組だな」

「やったー!私も赤組〜!」

「二人とも赤組なの…?私は白組だったのだけど…誰か白組の人いないかしら…」


渚には若干申し訳ないが、なんとか1人だけという最悪の事態は回避出来たみたいだ。


そうして体育祭に向けて、なかなかにハードが練習が始まっていくのだった…。


正直考えるだけで少し頭がクラクラしてきたぞ…

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