7:賞金首

 告白します。私は実は賞金稼ぎなのです。

 賞金を稼ぐために賞金首を倒して稼いでいます。

 今度の賞金首は10人は切ったことあるお侍だそうです。

 緊張する相手ですが、いつも通り頑張って賞金を得たいと思います。


「……なんだ、貴様は」


 白塗りに歌舞伎の格好をした私は、顔に十文字の傷がはいった賞金首前に立つと刀を構えました。


「……居合使いか」


 相手も剣に自信があるためか、柄に手をかけました。

 互いににらみ合っている時、私が目を逸らしました。

 それに相手の目線がつられた瞬間、発条仕掛けが作動し、毒針が賞金首に刺さりました。

 実は絡繰りで倒すのが僕の普段の戦い方なのです。

 目立つ格好は相手を警戒させて、目をひかせるなのです。

 今回も倒せてよかったです。

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