第2話 必勝鉛筆
大学入試。鉛筆を忘れた私は見ず知らずの隣の受験生に「鉛筆を1本貸してくれませんか?」と願い出た。彼は快く鉛筆を貸してくれた。《必勝》と彫られた鉛筆。私は応援された気分になった。試験が終わり、鉛筆を返そうと思ったが、彼はすでに去っていた。再会は、お互い合格してまたこのキャンパスで。
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