第5話
◇◇~アイリス・ヴァーチェ~
ようやく気配が掴めた。最後にあの子の顔を見るのかの~なんてことを考えながら転移魔法を使い、その瞬間気絶してしまった。
◇◇~リーシャ・ヴァーチェ~
「うわっ、おばあちゃん?」
「「「?」」」
そこにいたのはリーシャとそのパーティーメンバーだった。
彼らはいつでもパーティーを組んでいるわけではないが各々が有名であることから高難易度の依頼であったことがわかる。
大柄の男は戦槌のウォーリア・アバルス。
こっちは片手剣のライマ・エレサール。
聖職者のマリア・ラジエ。
そして魔法使いのリーシャ・ヴァーチェ。
この四人である。
おばあちゃんは口を開こうとしたけどその瞬間おばあちゃんは倒れた。不味い状況であるのは誰の目で見ても明らかである。
「マリア回復魔法いける?」
「うん結構深手だけど助かると思うよ。」
「そう、よかった。」
幸いおばあちゃんに命の別条はないようだが、わざわざ転移魔法を使ってまで私のところに来たんだ。きっと重大なニュースなのだろう。
目が覚めたら尋問は確定としてパーティーメンバーにどう説明しようか迷っていた時に最初に口を開けたのはウォーリアだった、
「すごい師匠だな。ワハハハ。ありゃあ転移魔法だろう?すごい魔法使いもいたもんだな~。」
「そうだな~」
男2名は転移魔法のすごさを知らないからこんな調子だがやはりマリアはおばあちゃんを見て次に私を見た。多少魔法のことについて知っている人からすると物凄く気になるのだろう。
ただ、マリアも転移魔法が使われていた記録が残っているのは数千年前だと言うとめんどくさいこと(男2名が)になるのはわかっているのだろう。だから、必死で目で訴えて来ている。
マリアにはことの経緯を話さないといけないな~と思う半面男は単純でありがたいな~と考えていた。
◇◇~セルト・ヴァーチェ(佐藤 冬也)~
どれぐらい時間が経っただろうか。俺は未だに帰って来ない婆さんを心配している。しかも、俺は体の節々が痛みあまり動けないでいたため探すこともできず困っている。
そして、少し前から血生臭い匂いが辺りを充満し始め、自分が思っているよりもまずい状況ではあるのではないかと思い始めていた時だった。
「は~。ようやく帰ってこれた~。おばあちゃん早く起きないかな~。」
婆さんを持った20歳ぐらいの人が廃墟の中に入ってきたのである。
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