はつなつのすずみとふける皐風よ/つとめにゐりつる/ゆふのまどべに

はつなつのすずみとふける皐風よ

つとめにゐりつる

ゆふのまどべに


初夏の涼みと吹けるさはかぜよ

勤めに居りつる

夕の窓辺に



未言

皐風(さはかぜ、さわかぜ)

湿り気を少し帯びた気持ちいい風。

特に梅雨前の日射し強くなる頃に、人の気持ちに潤いを与えるような風をいう。

水気を吸いこんだ山や沢、田の風は癒しをくれる。



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