怪談短歌（カクヨム短歌・俳句コンテスト、短歌の部参加用）

ゲーセンでクレーンゲームをやっている 本体（オレ）よりモテるドッペルゲンガー

　ゲーセンで　クレーンゲームを　やっている

　本体（オレ）よりモテる　ドッペルゲンガー

　ドッペルゲンガーを見ると死ぬというけれど、これはまた別の意味で死にたくなるシチュエーションかも。

　なにせ自分よりモテてしまってますからね。

　その時に一緒にいたメンバーからいろいろと話しかけられたとしても、ドッペルゲンガーがやったことについて自分は知らないわけですから話も通じませんし、彼らが目的としているのはドッペルゲンガーの方なわけです。

　それが巡り巡って、いつしか自分ではなくドッペルゲンガーを目当てに声を掛けられることが増えていくと……――どちらが本体なのか自分自身でさえわからなくなってしまいそうですね。