あずくんのこれまで








 今日までおおきなトラブルもなく、すくすく育ったあずくん。

 すこし、これまでの人生をふりかえってみましょう。




 コロナ禍で、ママはひとりぼっちの出産。

 破水から46時間後にようやく生まれたあずくん。ママは喜びよりも、疲労でいっぱいでした。


 小さいころからおしゃべりで、しゃべって、笑って、笑って、しゃべって。

 2ヶ月になる前から、本当に本当によく笑うかわいい赤ちゃんでした。


 1ヶ月くらいの頃から、片目だけやけに目やにが貯まるように。眼科で『鼻涙管閉塞』といわれ、目薬も効かなかったので手術をすることに。

 手術はすぐに終わりましたが、当然ギャン泣き。泣き声を聞いてるだけで、ママも泣けてきました。

 経過はよく、その後は目やにが貯まることもなくなりました。


 生後4ヶ月には下の歯がはえて。もぐもぐ口を動かすようすは、入れ歯をはずしたおばあちゃんみたい。

 下の歯が1本だけはえた状態で笑うので、上下さかさまのげっ歯類のようなかわいさに、ママはめろめろでした。


 5ヶ月になると、ずりばいやお座りが上手になります。

 足の力もつよくて、つかまり立ちをしてはひざを曲げのばしして、スクワット。

 つかまるのはおもに、ママとパパがのむ缶ビールのケース。通せんぼのバリケードがわりに置いていましたが、あずくんにとってはたっちの良い練習になりました。


 この頃は本当に寝付きが悪くて、ママは何度泣いたかわかりません。いまとなっては、かわいらしい日々。


 10ヶ月で、保育園へ。泣くこともなく、すぐに順応していたようです。





 1歳になると、歩きはじめます。

 おやすみのたび、海までおさんぽ。波もおそれず、じゃぶじゃぶ、じゃぱん!

 「あずくんと海」は、いずれどこかで書きたいな。


 1歳半、はじめての東京は、ディズニーウェディングへの参列!

 挙式では、大きな拍手におどろいて泣いてしまいました。

 披露宴は、ママが作った衣装でしっかりコスプレ。ママのスピーチのあとには、ニコニコ顔で拍手をしながらママを迎えに来てくれました。

 電車にバス、エスカレーター、エレベーター……あんなにたくさんののりものに乗ったのは、この時がはじめて。

 エレベーターからミッキーさんの声がするのがたのしくて、何十回とエレベーターを行き来しました。





 2歳になる頃には、だんだんじょうずにお話しができるようになりました。

 カメラを向けると、ピース(っぽいもの)もできるようになります。

 好きなものは、アンパンマンとのりもの。生き物の図鑑にも興味を持ち始めます。

 おたんじょうびにもらった自転車は、まだうまく乗れません。


 二度目の東京でも、ママの友達にたくさん遊んでもらって。

 夏のあいだは、なんどもなんども海に行って。

 消防士さんにあこがれて、敬礼やまわれ右を練習したり。

 おふざけがだいすきで、パパとママを笑わせようと変顔をしてみたり。

 公園のネットのぼりやネットくぐりは大得意! ながーいながーいネットの中も、あきらめずに最後までくぐりぬけます。




 パパもママも、あずくんといろんな場所にいきました。

 あずくんのすきなロケットや、自衛艦を見に行ったり。お魚がみられる遊覧船に乗ったり。

 とびはねてよろこぶあずくんの顔が見たくて、あずくんが好きそうな場所を見つけては、たくさんお出かけをしました。




 好奇心旺盛で、なんでも興味をもって近づいていたあずくん。

 そんなあずくんも、たくさんの経験や出会いをかさねて、すこしずつ「好き」と思えるものや苦手なものが決まってきて。


 このエッセイのために写真を見返していくと、あずくんが経験したたくさんのことが、あずくんの「好き」につながっているんだなぁとわかって。


 じゅうぶんなことはしてあげられないけど、この先もできる範囲でいろんな経験をさせてあげられたらな、とおもうのでした。




 ひきつづきのんびりゆったり、あずくんのことばと日常を切りとってゆけたらと思っています。


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