彼氏とケンカ別して、飛び出して、やっぱり寂しくて

 小さな恋が終わった。

 ケンカ別れだった。

 ああ、なんであんなこと言っちゃだんだろう、彼が怒るとわかっていたのに。

 駅から家へと続く夜道を一人寂しく歩く。

私たち歩幅が全然違うねって言いながら、無邪気にこの道をで歩いたのを思い出す。

 彼と一緒に歩いたスピードで、私はこの夜道を歩いた。

 一人で歩く夜の道はとても静かだ。

 彼がいなくなって初めて気がつく。

 彼も同じ思いなのかな。

 ふと思う。

 私がいなくなって彼はしょんぼりしているだろうな。

 うん、きっとそうだ。

 だって彼がそばにいないだけで、私はこんなに落ち込んでいるんだもの。

 やっぱ、彼に会いたい。

 私はくるりと方向転換し、駆け出した。

 苦しいのは今この時だけ。

 後悔は一生なのだから。

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