涼香の誕生日前日にて
『明日の段取り確認‼』
『一班機材準備、八時から』
『二班ケーキ作り、
『三班飾り付け、九時集合』
『四班下級生対策、各部活部長、元部長八時集合』
『五班プレゼント整理、十時集合』
『六班分散登校』
『ケーキの材料は?』
『置いてるよ』
『機材は?』
『ここねの家』
『プレゼントは?』
『購入済み』
『なに買ったの?』
『いい感じのやつ』
『なんじゃそりゃ』
「
そんなやり取りがひと段落着いたところ、若菜が紗里に問いかける。今
紗里の実家は何度か来たことがあるため、若菜もある程度リラックスできる状態だ。それでも部屋の隅で三角座りをしているが。
「お邪魔させていただくわ」
「じゃあ連絡入れとくね」
そんなやり取りをしながらも、紗里は本棚の本を出したり入れたり、どこか落ち着きがない様子だった。
――一方その頃。
「ねえ先輩。明日誕生日プレゼント貰うじゃないですか? どうやって持って帰ります?」
「さすがに持って帰れない程大きなプレゼントは用意していないはずよ」
「それもそうですね」
なんだかんだで落ち着かない涼音である。
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