涼音のお料理編 in夏休み
水原家の台所にて 5
「まずは肉と野菜に火を通しましょう」
次ににんじんとじゃがいも、最後に玉ねぎを入れて少し炒め、水を加えて柔らかくなるまで煮込む。
「いい感じになるまで、ルウを作りましょうか」
煮込んでいる鍋に調味料などを適当に入れた涼音がフライパンを取り出す。
「小麦粉とバター、それと牛乳を用意します」
バターを溶かしてそこに小麦粉を入れ、ひと纏まりになるまで炒める。
初めて作るはずなのに、迷いのない涼音に
「手際がいいわね」
「料理自体はまあ慣れてますから」
次に分量を計った牛乳を少しづつ加えていき、とろみが出るまで混ぜる。
となりの鍋で煮込んでいる野菜の火の通り具合を確認して、ある程度柔らかいことを確認すると、フライパンで炒めていたルウを加える。
ルウが馴染むまで混ぜていると、やがてとろみのついたクリームシチューができた。
スプーンでクリームシチューを味見した涼音が、塩コショウなどで適当に味を調える。
涼香も一緒に味を確認して完成だ。
「最後に愛情を加えて完成ね」
最後に涼香がそう言うが、涼音は火を止めて使った器具を洗っていた。
「どうして無視をするのかしら?」
悲しそうな顔をする涼香。
「ちゃんと入れましたから」
「ならよかったわ」
ホッと息を吐く涼香であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます