第4話 キラーベアーと遭遇
「お兄ちゃん……これ、普通の熊さんじゃないよ」
俺を後ろから追いかけてきたアイリスが、俺の服の裾を握った。
たしかによく見ると、キラーベアーだ。
牙が鋭く、爪が長い。
ただの動物じゃない。魔獣だ。
「そうだな……」
「逃げよう! お兄ちゃん!」
キラーベアーは恐ろしい魔獣だ。
だけど、右足に矢が刺さって痛がっている。
俺は放っておくことができなかった。
「アイリス、あそこに生えてる薬草を取ってきて」
「え? お兄ちゃん……何するつもり?」
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