第30話 バカ高い給食費
急に思い出した。
小学校の頃の思い出。
確かあれは、まだ小学校2年の頃。
給食費の袋(茶色っぽい封筒)に、子供たちが自分で金額を書き入れた事があった。
担任の先生が読み上げた金額を、そのまま封筒に書き、親に渡してお金を入れて貰ってまた学校へ持ってくるのだ。
小学校2年の時に転校してしまったRちゃん。
この子はどうも、数字が殊の外苦手だったようで、担任が読み上げた金額を一生懸命封筒に書き入れていたものの、親がその金額を見てびっくり仰天したらしい。
当時の金額は忘れてしまったが、金額云々の話ではなく。
桁数がとんでもないことになっていたのだ。
例えば給食費が3,620円としよう。
Rちゃんはこう書いた。
300,060,020円
給食費で3億円……
彼女は、3000の次に600を書いて、その後に20を書いてしまったのだ。
そりゃ、親もびっくりするだろうさ……一体何人分の給食費なんだ、これ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます