第28話 違いますよ⁉
中国の方が経営しているとある中華屋さんにて。
支払い時に一万円札を出したところ、
「あら?これ古いお札ですね⁉」
と言われた。
一瞬、何のことか全く分からなかったものの、良く見ればわたしの出した一万円札には、確かに偽造防止のキラキラが無かった。
財布の中の他の一万円札を見ても、全て無い。(そんなに何枚も持っていた訳ではないけれど)
この間、ATMで下ろしたばかりなのに、全て古いお札ってこと!?
いや、そんなことって、ある⁉
この偽造防止のキラキラがお札に付くようになってから、もう結構経ってるよねぇ⁉
「そうですね……でもこれ、先日ATMで下ろしたばかりで」
何も悪い事をしていないのに、何故だか居心地が悪くなってしまう。
「そうなのですか?珍しい」
「偽札じゃないですよ⁉」
思わずそう口にすると、店員さんはニッコリと笑って言った。
「大丈夫ですよー、古いお札取ってあるんです。ありがとうございます!」
なんだ。
逆にお礼を言われるとは。
わたしも古いお札、取っておいた方がいいだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます