第14話 RPG風
花粉症の時期の話。
「昨日から発熱はありませんか?」
「声枯れや喉の痛みはありませんか?」
耳鼻科の受付の方が、次から次へとやって来る患者へと声をかける。
何度見ても同じ場所で。
声をかけられた患者はといえば
「はい」
「ありません」
これまた同じように答え、流れ作業のようにして、待合室の空いたソファへと移動して座る。
なんかこれ。
RPGのゲームみたい(笑)。
花粉症の時期だからかな。
たまーに、違う答えをする人は、勇者なのか?
と、見てみたら。
ご年配の婦人だった。
間違いなく、『勇者』ではないと思われる。
杖をついたご年配の勇者って、なかなか無い設定だもんねぇ……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます