(二)-7
翌朝、相月美佳子は起きてすぐに自室から出てリビングにやってくると、既に起きて来ているシェアハウスの住人たち数名が、ダイニングでテレビを見ていた。
土曜の朝では情報番組も少なく、ニュースも民放一社でしか流していなかった。その情報番組では、初台のタワーマンションで起きた昨夜の爆発事故の映像を、繰り返し流していた。
映像そのものは、アメリカで二〇〇〇年九月一一日に起きた同時多発テロの世界貿易センタービルに飛行機が突っ込むような劇的で派手な爆発の瞬間を捕らえた映像ではなかった。ただ、五〇階建ての超高層マンションの低層に近いフロアから煙が上がっているのと、それを見ている近所の住人たちの様子が映し出されていた。
(続く)
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