第11話 梅雨

三葉のエアブラシのメンテナンス?から、数週間経った。


「お姉ちゃん、塗装途中のマシンは、どうするのよ?

YouTubeとか、ネットでもね、塗装作業は、日数を開けないで塗装作業を終えるのがベストであり、普通なんだって」


道流の一言に三葉は、


「それは、知っているよ、道流。

あたしは、別に、コンテストとかに出場したいとか、

そういうのは、1ナノの以下毛根レベルでも考えていないし、趣味だから、

そういうのは、気にする段階じゃあ無いよ、まだ、自己満足の段階だよ」


三葉は、道流にそう言うと、道流は。


「お姉ちゃん、折角なら、出場目指して頑張ろうよ、

で、YouTubeでの広告収入を目指そうよ」


道流の一言に三葉は。


「う~ん、そこまで、目指すと、この充電式コンプレッサー、

じゃあ追いつかない上に、室内に塗装作業部屋の確保に、

塗料のスペースや筆やマスキングテープと言った在庫把握や品質管理をしなきゃいけないから、そんな財力は、あたしは、当然ながら、この家にも無い事は、

道流も解っているでしょう、あたしが、一眼レフ欲しくてお金を貯めて購入するって言った時、くそじじいがでしゃばって反対したでしょう、

家には、そんなの必要ないって、言っていたの覚えているでしょう?」


三葉が、そう言うと道流は。


「そう言えば、そうだよね、あの理解力の無いくそじじい、お姉ちゃんが、

自分のお金を貯めて購入するって言ったのに、

お母さんのコンデジが有るから、必要ないの一点張りで、

こっちの話を聞かなかったよね?

お姉ちゃん」


「そうだよ、思い出すだけで、腹が立って来るよ、あんの、

くそじじい、あたしは、自分のお金で貯めて購入するって言ったのに、

【親の金を当てにするな】だと、勘違いしやがって、

あたしは、自分のお金で購入出来る、やり繰り術を持っているのに~

本当に腹立つ」


三葉の怒りは、最もだが、道流は。


「お姉ちゃん、教習所のお金は、確か」


「うん、お母さんに頼んだよ」


「あぁ~確か、お姉ちゃん、お母さんに教習所の費用が、

余ったら、カメラを買っても良いって、言っていたね」


道流は、三葉と母親の会話の内容を、

ある程度覚えていたのだった。


「うん、その条件が、1回も試験に落ちなかったら、

【コンデジのみ差額を出してあげる】って、

言われたけど、仮免許の筆記試験に2回落ちたから、

結局、あたしの貯金から、全額出したよ」


道流は、てっきり、母親が、援助して購入したと思っていたのだった。


その事実を知った、道流は。


「お姉ちゃん、そのカメラ、自費で購入したの‼」


「そうだよ、丁度、臨時収入が、有ったから、そのお金で購入したよ」


「そんなお金を一体どこから?」


道流の疑問に、三葉は。


「宝くじが、当たったのよ、10万円、それで、購入したのよ」


三葉の発言に驚く道流だった。


「宝くじ売り場って高額当選金は、売り場じゃあ出来なくて、

みずほ銀行窓口で換金するんでしょう?」


道流の宝くじの換金知識は、正しいが。


「道流、確かに、そうだけど、宝くじの換金って、全国各地の売り場で可能なんだよ、その売り場の換金対応金額が、10万まで可能だったら?」


三葉の発言に道流は。


「た、確かに、それならば、窓口に行かなくても可能だ、

お姉ちゃん知っていたの?」


「納得した?」


「うん、と言うか、納得するしかないでしょう、残りは、どうしたのよ?」


道流の指摘に三葉は。


「小銭しか無いから、タワー君に入れたよ」


「お姉ちゃんらしい」

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