『ゆくぞ、正義のノウメンマン』

やましん(テンパー)

第1話 『怪人 ヒマワリ地獄』


 『このお話は、フィクションです。』




 惑星‘’青春共和国‘’では、優れた老化防止テクニックにより、人類の老化は効果的に防がれていた。


 しかしそのための、人口増加は免れず、継続的な社会維持を行う目的で行われる、‘’定期青春試験‘’ に合格しなかった者は、宇宙空間に追放される。


 ‘’老魔‘’は、追放された悪の科学者、‘’ハニー・バー‘’により組織された犯罪集団である。


 ノウメンマンは、それに立ち向かう、我らの正義の戦士である。



      😱😱😱😱😱😱😱


 

老化防止大臣


 『首相、この1月で、10人が異常な老化をし、うち、8人が亡くなりました。みな、優秀な青春仲間です。』



首相


 『むむ。‘’老魔‘’の仕業か?』



老化防止大臣(以下、老防大臣)


 『間違いないかと。何者かが、老化物質を撒いたのだと推測されます。』



首相


 『して、犯人の目星は?』



老防大臣


 『発生地域から推測するに、ひまわり天国周辺の地域が怪しいです。』



首相


 『やつを、派遣せよ。』



老防大臣


 『は!』



  😍😍😍😍😰😰😰😰

 

  

 川崎乱弥太次郎丸は、うだつの上がらないサラリーマンであるが、若さだけが売りであった。


 ある日、たまたま出会って、足を踏んでしまった老化防止科学者、波止場博士により、正義のサイボーグ、ノウメンマンに改造されたのである。


 ‘’老魔‘’が現れると、彼の頭脳に指令が飛び、適当な場所で、ノウメンマンに変身するのだ。


 行け! 我らのノウメンマン❗



    😋😋😋😋😋😋😋😋



 怪人ひまわり地獄は、今日のミッションを終えて、ラーメンを食べに、馴染みになった、ひまわり食堂に寄っていた。


 『大将、野菜ラーメンね。』


 『あいよ。今日も、ショーかい?』


 『そう。種を配るんだ。』


 『ほう。頑張るな。』


 『青春だからね。』


 『青春だね。』


 しかし、ヒマワリ地獄は、すでに110歳である。


 65歳のときに、試験に落ち、宇宙に追放されたが、ハニー・バーに救われた。


 以降、‘’老魔‘’に席を置いている。


 老魔神殿での畑作業とか、動物たちの餌やりとかに就いていたが、今回は、初のテロ作業だった。


 老化物質は、必ずしも効果が高くない。


 青春パワーが強いため、あまり、効かないのだ。


 だから、地道な頒布作業が必要である。


 ヒマワリ地獄が、ラーメンを食べ始めたところに、ノウメンマンが現れた。


 『ノウメンマン、参内いたす。』


 『わ。でた。』


 ノウメンマンには、表情がない。


 真っ白な顔に、切れ長の目、低い鼻。


 への字の口。


 髪の毛は、ない。


 『平和を乱す、‘’老魔‘’は許さない。』


 ノウメンマンは宣言した。


 『まった。まった。ここは、食堂だよ。迷惑に成るから、広場に行きましょう。話し合いましょう。』


 『正義には、問答は無用なり。ノウメンパーンチ。ノウメンクラッーシュ。』


 ヒマワリ地獄は、吹き飛んで、テーブルを破壊した。


 『ノウメンマンフラッーシュ❗』


 ノウメンマンの頭から、光線が放たれ、ひまわり地獄は、やけ切れ、消えた。


 ノウメンマンは、堂々と、玄関から立ち去ったのである。


 こうして、平和な青春は守られるのだ。


 つよいぞ、正義のノウメンマン❕



      😚😚😚😚😚😚😚


 



  

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