第17話 見た目と中身

ルックスは中の下


ファッションセンスは外を歩くのに恥ずかしくない程度

友人に手伝ってもらって見た目を整えて、婚活パーティといった出会いの場へも積極的に出向いている


だけど、結果は

『会えて良かったです』

『機会があったら』

など、連絡先は交換できてもその場だけで終わってしまう始末


常識も良識もそれなりにあると思っているつもりだ

ただ、その時々でビシっと決めても着慣れていない服だから

服に着られてる感が出ていたのか、敬遠されがちだったのかもしれない




経緯は省くが、ひょんな事から俺が大金を持っている事がその人達の耳に入ったようで連絡がひっきりなしにくる様になった


ひけらかすつもりはなくお付き合いできた方に時を見て話すつもりでいた事だ


その人達を毛嫌いするつもりはない。真っ当な反応だと思っている

そして俺もそんな人達を相手にするつもりはない。これも真っ当だと思っている


関わるまで分からないのだから当たり前だと。お互い様だと




事の顛末を顧みてふと思った


【シュレーディンガーの猫】ってこういう事か!!

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