ちっぽけなぼくとこのせかいのすべて。
識織しの木
ぼくが天使であったなら
ぼくが天使であったなら
誰かを幸せにできただろうか
ぼくが天使であったなら
翼を持って飛んだだろうか
ぼくが天使であったなら
心をひろく持てただろうか
ぼくはたぶん ニンゲンだ
ぼくは恐らく 優しくない
ぼくはきっと 臆病だ
ぼくはずっと 見られない
幸せなせかいを見られない
ぼくが何者かであったなら
成し遂げることができただろうか
ぼくが何者かであったなら
悪しきを変えることができただろうか
ぼくが何者かでなかったから
このせかいは沈んでいるのだろうか
それはたぶん 遠くにあって
この手は恐らく 届かない
それはずっと 解っていた
それはきっと 望まれる
幸せなせかいを望んでる
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