第19話 加減を知らない。

学校が終わり、帰る準備をしていると彼女から一緒に帰ろうと言われた。しかし、彼女は部活の日。

大丈夫だよと言われたので帰ろうとするとクラス一の遊び人のモテ男が彼女に迫ってきた。

どうやら、同じ部活のモテ男に何度も俺と付き合おうぜと誘われていたらしい。

しかし、彼女は帰る気満々なのでイライラしてる。

僕にちょっと待っててと言われ。別室に移動した。

ものの数十分したら帰ってきた。彼女だけ。あれ、モテ男は?と聞いたら…別室に案内された。

そこには、今にも息絶えだえなモテ男が居た。

彼女は舌をペロッと出しながら照れ笑いをしていた。なるほど、搾り尽くしたのか。

モテ男に荷物を渡し、その場を後にした。

他の女子がモテ男を発見し、悲鳴と共に先生が呼ばれた。その頃には既にモテ男はイキ果てた状態だ。

何を隠そう。彼女はサキュバス。しかし、誰も彼も誘惑する訳では無い。自分が気に入った相手にしか興味を示さない。それ以外の相手はモテ男の様な結末を迎える。彼女にとっては食事の延長らしい。

加減を知らない彼女の秘密だ。

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