第48話 5階層 階層主の部屋へ
5階層にたどり着くと目の前は開けた空間になっていたので、一先ずここで休憩する事になった。
ユーリが
「セレンちゃん、好きなサンドイッチを選んでね。コーヒーはミルクと砂糖はどうする?」
「タマゴサンドとコーヒーはミルクと砂糖をタップリ入れてください♪」
「はい、どうぞ♪コーヒーは少し熱いから気をつけて飲んでね」
「ありがとう♪」
私はユーリからタマゴサンドと、ミルクと砂糖たっぷりのコーヒーをもらって、ここまでの討伐の疲れを癒やしたの。
このスピカ魔洞は5階層ごとに
ここで進む事を選択して階層主の部屋へ入ると、階層主との決着がつくまでは部屋からは出る事が出来ないの。そう、階層主に勝利して先へ進むか、敗北して死ぬかなの。
「セレン、残りの魔力はどんな感じかな?」
ブラッドが私の魔力残量が気になったみたいで、少し心配そうな顔をしながら話し掛けてきたの。
「3割くらいの魔力を使った感じかな?まだまだ余裕があるので大丈夫だよ」
まだまだ余裕があったので、ブラッドには笑顔で返事をすると苦笑いをしていた。
「そうか……まぁ初ダンジョンなんだし、この5階層の階層主を倒したら、拠点へ帰ろうと思う」
「判りました」
私は初ダンジョンだったので、慎重な判断を下したブラッドにミスティーク先生は同調したの。
「まぁ、無難な判断だねぇ。嬢ちゃんの魔力量に問題はないだろうけどねぇ、ダンジョンで油断をすると命に関わるからねぇ。徐々に慣らしていくのがいいんだよぉ」
「判りました」
休憩の後は、5階層に入階層主の部屋を目指したの。現れた魔物は私の魔法で倒しながら先を進むと、これまでとは雰囲気の違う一際大きな扉が現れたので、ブラッドが説明をしてくれた。
「セレン、これが階層主の部屋だよ。階層主を倒さないと先へは進めないし負ければ死ぬ。ここまでの戦いなら問題なく倒せるから、落ち着いて戦うんだよ。危ないと思ったら助けに行く入るから安心して欲しい」
「判りました」
ミスティーク先生は私1人でも問題ないと思ってるけど、ユーリは私が不安になってると思ったのか、優しく声を掛けてくれた。
「セレンちゃん、おばさん達がちゃんとフォローするからね、安心して大丈夫だからね」
「うん、フォローお願いしますね」
私達は階層主の部屋へ入る為に、ブラッドが大きな扉に手を掛けて押すと『ギギギィ』と少し重い音が鳴りながらも徐々に扉が開いたの。そして階層主が待っている部屋の中へ入ったの、部屋に入ると直ぐに大きな扉は固く閉じた。もう後には引く事は出来ない、勝って先へ進むんだと覚悟を決めて階層主へと挑んだの。
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