南宮愛奈(なんぐう あいな)の日記 その8
●三月十八日
テケテケの探索に向かう途中、先日見かけた素敵な女性がまた同じ場所で見かけましたの。
その女性の方が私の存在に気づいて声をかけてきたんですの。
お礼を言って傘を返してくれましたわ。
私は気になって、質問をしてみたんですの。
どうしてここにいるのですか?と。
人が来るのを待っている、と真剣な表情で答えてくれましたの。
恋人か何かですの?
失礼かと思いながらもそう訊ねると、女性は苦笑いをするばかりで答えてはくれませんでしたの。
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