第2話 ドイツでのLGBTQ / Die LGBTQ im Deutschland
まず第一に、私はストレートです。
そこを知っていただいてから読んでいただきたい。
突然ですがドイツと言えばサッカーが国民的スポーツである事を知っている方も少なく無いはずです。私の家の近くにある公園にも毎日一回は最低でもサッカーをしている子供を見かけます。
しかし最近はドイツの代表チームの調子もかなり落ちてきてしまっており、前節のワールドカップでも日本に敗退しています。私としてはどちらが勝っても応援できるので楽でしたがドイツが負けたのには少し驚きました。日本には次回も頑張って欲しい所です!
そしてかくいう私もサッカーを現在進行中でやっています。地元のチームに所属しており一応スタメンを張っていますが、クラブで唯一のアジア人として少し寂しいです。
遡る事二週間ほど前、私が悪友(親友)のJ君と他数人で遊んでいた時の事です。女子の一人が突然メイク用具を出してきたので、「何事だ?」と集まると
「男子にメイクがしてみたい!」
と言い出し他の女子も瞬く間に意気投合してまいました。
女子達は着せ替え人形を見る様な目で振り向いて、抵抗虚しくネイルだけと言う条件で事は治りました。
次の日、学校に行くと他の男子はネイルをもう取っているのに対して僕とJ君だけ剥がし方が分からず爪に残っていました。
それからというものなぜかネイルを先に全て剥がした方が負け、と言う暗黙のルールが出来てしまい毎日会う度に「おはよう」と言った後にネイルがどれくらい剥がれているか確認までする様になっていました。
出来るだけ優しく手を洗う事で剥がれるのを防ぐ、手を洗う時は冷水を使う、など必死でいた中事は起こりました。
あるサッカートレーニングの後、ロッカーにドイツ人の子達と歩いているとその子達は突然ピタリと止まり
「君、ゲイ?」
とネイルを指さされながら聞かれたのです。理由を教えようとしたのですが、あまりにも複雑すぎて説明し難く焦ってしまいました。そうしているうちに肩を叩かれると、違う物を見る目で颯爽と消え去って行ったのです。
次の日、私はネイルは全て消えていました。
日本でもこんなにLGBTQにオープンなんですかね?少しは遠慮しそうな所をしない、それがドイツ人です。
あの目は一生忘れません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます