第2話
ワンワン…!
大人しそうな犬が突然吠えた。
婦人は困った様子でリードを引く。犬は婦人に何かを伝えたいようで、吠え続ける。
婦人がしゃがみこむと、犬は大人しくなった。
婦人が小さな悲鳴をもらした。
「まぁ」
何事かと興味が湧いたが、声をかける勇気もない。私は、そのまま黙って海を見つめていた。
しばらくして、婦人が私の後ろを通った。私は思わず振り返って、婦人と犬を見送る。
婦人の手には輝く貝殻が誇らしげに乗っていた。
海は、たくさんの宝物を届けてくれる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます