第2話
私達はすぐに下に降りた。
「みんな、大丈夫か」
何か嫌な匂いがする。
「うん、大丈夫だよ」
取り敢えずみんなは大丈夫なようだ。
「ねえ、なんか変な感じがしない?」
ヒアナが言う。
確かに、何か違和感がある。
そして左目を押さえた時、気づいた。
「左目が見えてる、」
「そういえば、私も右足が動くようになっている」
どうやら、みんなの怪我が全て治っているようだ。
何故だ。これが紫色の土地の効果なのか?
「ヒアナ、今朝の新聞はあるか?」
何か書いてあるかもしれない。
「あるよ」
「今、読み上げるね」
「土地が紫色になる現象はここ最近頻繁に起こっている。起こる場所に規則性はないが一つ共通している点がある。それはその紫色の土地にあった物は全て腐り果てると言うことだ、だって」
みんなが息を呑んだ。
「これってやばいんじゃない?」
「ああ、確実にやばい」
そしてみんなが外に行こうとした時、また外に異質なものが見えた。
「あれは兵隊?」
何故、兵隊がここにいるのか分からなかった。
「あれはメルコスの兵隊」
ミアナが答える。
「私達を殺しにきたんだ」
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