【社会問題】大好きなおばあちゃん

僕は小学校6年生


妹は小学校3年生






回りの子より一回り小さい僕の妹は


いつも、おにいちゃんおにいちゃんと


僕の後をついてくる。






お父さんとお母さんは忙しいから。


僕が妹をしっかりみていなくちゃいけない。


ピンポーン。






あ、おばあちゃんが来てくれた!






僕らはおばあちゃんが大好き。


この夏もおばあちゃんの家に泊まり


色んな所に連れてってもらった。


お祭りでは、今まで食べた事もないような


面白いお菓子や、不思議な食べ物も食べさせてもらった。






いつも僕にしかなつかない妹が


おばあちゃんにべったりで少し妬けた。






おばあちゃんは僕の頬に触れると


悲しそうな顔をして抱きしめてくれる。


妹がおばあちゃん大好きなのは知ってるけど


僕だっておばあちゃんが大好きなんだ。






そんなおばあちゃんが突然亡くなってしまった。


友達と紅葉ツアーに出かけた先で、不運にも


山裾から滑り落ち、命を落としたのだという。






あぁ、おばあちゃん。


おばあちゃん。


大好きなおばあちゃん。






僕らはこの冬、生きてはいけないだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る