チートNPCの生存本能第一検定
蟹戦艦G
無駄にスペースが広いのは上司の顔だけにして欲しい
爽やかな風。
草木の、土臭い匂い。
さっきまで自室で寝ていたボクは、己の瞳を瞬いた。
其処は、誰も立ち入らせたくないオタ部屋でなく。
ひたすらに果ての見えない草原だった。
「いや、草原だからって広く場所を使えば良いわけではないからね?」
ゲーム世界に来て早々に突っ込む。
看板がある、見てみよう。
【この先、ドラゴン出ますので気をつけて!】
とある。
「ご丁寧に、誰かが書いてくれたんだなぁ」
ドラゴンを見たい気持ちはあるが、さすがに丸腰だとヤバい。
出来るなら、パーティー組んでヒーラー入れて相対したいな。
ドラゴンの出る道は、避けて通る。
「草原、長すぎ!誰だよ地道に田植え張りの、雑草生やしたの!」
と、愚痴に近い文句を言いながら進む。
かれこれ二時間は経っているが、先は長いみたいだ。
「うわー、まだ草原出れてないんですか!普通にドン引きです」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます