第30話 気づけ…
おれは池田としゃべってる。
池田としゃべってるんだがこれがまた池田の口がくさい。
「今日のテストのことなんだけどさぁ…。」
テストのことなんてどうでもいいっつの。
問題はお前の口のくささだよ、池田。
8割、人生その息のくささで損してるぞ池田。
ああ、くさいなもう。
はやくこいつの半径5メートル以内から離れたいわ。
「それでおふくろがさぁ なんて言ったと思う?」
お前のおふくろさんの言動なんてどうでもいいんだよ、池田。
問題はおまえの口臭だよ。
かわいそうだな、池田。
なんか池田がかわいそうになってきた。
「きのうの金曜ロードショーみた?あれ面白かったよなぁ。」
金曜ロードショーでも月曜ロードショーでもなんでもいいよ。
くさいんだよ、池田
言った方が良いんだろうけど言ったら怒るだろうな。
おれにはそんな度胸はない。
「それで宇宙人がいるとかいないとかの話の続きなんだけどさぁ」
ああ、くさい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます