第23話 鉄臭い雨
部活帰り。
空には赤い空がせまりはじめている。
さっきまで晴れていたというのにいきなりのどしゃぶり、僕は道を急いでいた。
すれちがう人達。
会社帰りのサラリーマン、ぺちゃくちゃしゃべる女子高生。
皆、何を考えて生きてるんだ。
僕以外にもこの世界にはたくさんの人が生きていて僕はその中の一人にすぎず毎日これといった目標もなくいきて…。
といううような考えがふとよぎった。
あれ、僕は何を考えているんだ。
しのつく大雨が家や道をたたきつけ、車輪が水たまりをふみつけた。
今日は金曜日か…。
2日も休める。
2日も。
家に帰ったらゆっくりおふろにつかろう。
そんな事を考えてるとなんだか幸せな気持ちがこみあげてけくる。
よし、また明日もやっていけそうだ。
体操服が体にぴったりとくっついている。
降り注ぐ冷雨がここちいい。
ようやく家について入るやいなやびしょぬれの服をぬぎすてる。
くんくんと自分の腕をかぐととてもてつくさかった。
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