第35話 クトリ公爵
全速力飛行は爽快気持ちいい!! 書類からの解放感も加わり、目映い不快感を感じる太陽も今なら愛せそう!
「太陽がイッパイだ!! 脳内を流れる古典メロディー? 何処の? 聴いた事の無いメロディーが流れてる」
「アラン様、どんなメロディーですか?」
「え~とね、チャチャーーチャ、チャーーチャ、チャーーチャチャーーチャ、チャーーチャ、チャーーチャチャチャーーー♪ って流れる様なメロディー」
※アラン・ドロン主演『太陽が一杯』のメロディーを思い描いて下さい……知らないか(笑)
『個人教授』の『愛のレッスン』とかでも、映画音楽って良いですね……知らないか(笑)
「……聴いた事無いですが、素敵なメロディーですね」
「カンミさん、アラン様、騎士団結構近くまで来てますよ!」
「ん? 二列横隊の騎馬、長い隊列の先頭は結構近くまで来てるね、何処か近くで止まり隊列整えるだろう、先頭の騎馬はクトリ公爵かな? 着いて行こう!」
暫くゆっくり着いて行くと、流石に気付いたようで、クトリ公爵手を掲げ隊を止めました。
僕達も少し離れた場所に降りました。
「自力飛行されるお方は、吸血鬼ハンター総帥アラン殿とお見受けする! 私は……」
「クトリ公爵ですね? 会いに来ました、御用の向きお伺いします」
「おう? 何処かでお会いしましたか? 私を知り置き頂き……」
「現在2500の吸血鬼が、人間の町に襲い掛かろうと進軍中で、有余があまり無い! 御用の向き述べられよ!」
「なんと! バンパイアの大群が?」
「以前500の吸血鬼、我が手のジジババ隊3人で壊滅した、今回は約5倍、吸血鬼ハンター20人程で瞬時に壊滅は可能だが、軍を率いる吸血鬼スカ子爵を尋問したい」
「たった3人のお年寄りが? アラン殿の配下は凄まじい強者なのだな! 用は、我が王ビクトに会って貰いたい、のでは有るがアラン殿の手透きの時、訪問して貰えないで有ろうか?」
「べつに構わんが、ビクト王は何用で会見を望む? 公爵ならば事情は承知で有るな!!」
「我がビクト王国は、バンパイア問題だけで無く、東にバンザ帝国の驚異を持って居ります、おそらく吸血鬼ハンター、強者のご助力を望んでの会見かと」
(吸血鬼ハンターの総帥、アランは若いと言うより幼い外見だが、溢れ出る強者の風格、この威圧感は何だ?)
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