魏書 巻109 楽志
楽志1 どうしようこれ
天地が産み分かれたとき、また音も生じた。聖者は自然にあまねく音たちの中から人の心に適うものを見出し、喜怒の心に沿い、哀樂の器をしつらえた。
『書経』は言う。
「詩は志を言うと書く。歌は言を詠じ、聲は永きに依り、律は聲に和す。八音が調和を示したとき、神と人ともまた調和する」
周禮では天地人の神と遊ぶため、それぞれの楽曲を制定している。
天の神を降臨させるための楽曲。
圜鍾を「宮」の、黃鍾を「角」の、大蔟を「徵」の、沽洗を「羽」の音とする。雷鼓や雷鼗、孤竹の管、雲和の琴瑟、雲門の舞にて六變を奏でる。
地の神に礼を示す。
函鍾を「宮」の、大蔟を「角」の、沽洗を「徵」の、南呂を「羽」の音とする。靈鼓や靈鼗、孫竹の管、空桑の琴瑟、咸池の舞にて八變を奏でる。
先祖の霊に礼を示す。
黃鍾を「宮」の、大呂を「角」の、大蔟を「徵」の、應鍾を「羽」の音とする。路鼓や路鼗、陰竹の管、龍門の琴瑟、九德の歌、九㲈の舞にて九變を奏でる。
こうして天地人の神々を協和させることで、天下万国が安んじるのである。
氣質初分,聲形立矣。聖者因天然之有,為入用之物;緣喜怒之心,設哀樂之器。蕢桴葦籥,其來自久。伏羲絃琴,農皇制瑟,垂鍾和磬,女媧之簧,隨感而作,其用稍廣。軒轅桴阮瑜之管,定小一之律,以成咸池之美,次以六莖、五英、大章、韶、夏、護、武之屬,聖人所以移風易俗也。故在易之豫,義明崇德。書云:「詩言志,歌詠言,聲依永,律和聲,八音克諧,神人以和。」周禮圜鍾為宮,黃鍾為角,大蔟為徵,沽洗為羽,雷鼓、雷鼗,孤竹之管,雲和之琴瑟,雲門之舞,奏之六變,天神可得而降矣;函鍾為宮,大蔟為角,沽洗為徵,南呂為羽,靈鼓、靈鼗,孫竹之管,空桑之琴瑟,咸池之舞,奏之八變,地示可得而禮矣;黃鍾為宮,大呂為角,大蔟為徵,應鍾為羽,路鼓、路鼗,陰竹之管,龍門之琴瑟,九德之歌,九㲈之舞,奏之九變,人鬼可得而禮矣。此所以協三才,寧萬國也。
(魏書109-1)
こんなもんまぁいま頑張って理解しようとすると無限に死ぬので。ひとまずちゃんと礼記及び書経読んでから出直すにして、いまは輪郭だけ拾っときます。「太古の聖王たちが天地人の神々と協和すべく代々音楽を開発していった。その成果が周礼にまとまっている。このような形で天地人の神を祀るのが良い、とされた」。
ここで宮・角・徵・羽に商を加えたのが古代の音階。なんで商が抜けてるんでしょうね。その辺もまぁどっかにあるんでしょうけど無視無視。と言うわけで次、次。
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