実録? 綺麗なお姉さんのDMに返信したら: ジム開業資金○○○○万円が、、、

@koukiokumura

はじめに

18:47Lan

BTCUSDT SELL 330


 この指示のヤバさは仮想通貨やFXをしている方なら一瞬で理解できるはずです。

 当時、1ビットコインは170万円ほどです。170万円 × 330=5.6億。

数百万円の証拠金で、5億を超える丁半ゲームに参加するのです。ヤバいヤバすぎます。さすがに、取引サイトでも危険すぎると判断されて、330は申請できませんでした。

 しかし、何を思ったのか私は続けざまに33を申請しました。



 実際に物語が大きく動くのは第5章の「BTCUSD SELL 330」からです。

 落ちていき、追い詰められて、正しい判断ができなくなっていく様子。これが本書の核となる部分です。まずはそこからお読みいただくのも良いかと思います。

 本書は、ロマンス・株取引・FX・NFT・代行ビジネス これらの詐欺を4カ月で体験し尽くした記録になります。

 多くの事実が含まれます。しかし、あくまでもフィクションとしてお楽しみください。


※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。


これだけは覚えておこう!(詐欺一覧)


ロマンス詐欺

 ロマンス詐欺は、主にインターネット上の交流サイトなどで知り合った相手を言葉巧みに騙して、恋人や結婚相手になったかのように振る舞います。そして、金銭を送金させたります。また他の詐欺(株・FX)誘導されることも多いです。

 信用してしまうのが、全ての諸悪の根源です。信用しなければ、株もFXも、代行ビジネスもNFTも手を出すことはないはずです。

 実際に会っていない人間を信用することは、通常はあり得ません。しかし、この通常ではあり得ない壁を突破されてしまうと、もう後の祭りとなってしまいます。引き返せないところまでいき、身ぐるみを剝がされてしまいます。 

 SNSのフォロワー数やプロフィール欄の情報を信用してはいけません。プロフィールに経営している会社のHPがあったとしても信用してはいけません。

掲載された会社はいい迷惑です。全く関係のない会社HPを経営しているとしてプロフィールに掲げているのです。


株取引詐欺

 様々な方法があります。一例として、ロマンス詐欺で信用させて、次に通常の株取引で指示を出して利益を出します。利益が出ることで信用させて、前のめりさせることで本命での金額を引き上げます。

内部情報があるので絶対に儲かる取引があると持ち掛けます。特定に日時で株取引をさせて、その取引画面(スクリーンショット)を要求します。

 このスクリーンショットだけでも、詐欺師には報酬が支払われることが多いです。

 複数人(数十~数百人)が取引することで、一時的に株価が上昇します。上昇しきった際に、詐欺師は手持ちの株を売却します。

 騙された側は売却できずに、購入時から大きく価格が下がってしまうことで、大きな被害となります。

今回は指定された株式を証券会社が取り扱っていなかったので未遂です。しかし、この未遂によって、逆に詐欺師を信用してしまい、FX詐欺の被害が拡大します。


FX詐欺

 信用させて(ロマンス詐欺)、言葉巧みに違法FX業者を紹介します。

 始めは少額から初めて利益を出します。そして、優秀なアナリストついていると信用させます。実際に利益を出る(詐欺業者のアプリ上)ので、資金を追加します。ここで終わりです。

取引口座(アプリ)から銀行へ出金しようとすると、税金の支払いが必要などで訳の分からないことを言い出し出金を拒否されます。


NFT詐欺

 今回の詐欺師とは別件で、以前作成して放置していたNFT(OpenSeaに登録)をSNSで投稿したところ、DMが届きました。

 取引の仕組みをよく理解していなかったため、詐欺サイトに誘導され、仮想通貨を奪われました。


代行ビジネス

 サイト上で個人のショップを開設します。業者と購入者(実際には存在しない)の仲卸を行います。

 注文があったら原価を工場に支払うことで、購入者に商品が配送されます。ここでの差額が手に入るというビジネスモデルである、と謳っていました。

支払はUSDT(テザー)という仮想通貨を使用するとのことでした。

 流石に怪しいなと感じて、今回は未遂です。


弁護士に相談

「口座への振り込み指示の会話履歴」「実際の振り込み履歴」2つがあれば、すぐに口座凍結の手続きはできる。警察や通常の弁護士はここまでしかしない。

 しかし、私たちはこの手の詐欺の専門家なので、口座の持ち主と交渉して、さらに口座から口座への転送先まで調査する。これにより回収率は高くなる。

 費用は、1つの口座あたり約17万円。できるだけ早く手続きしないと、外国人留学生や実習生は帰国してしまうので決断は早い方が良いとのことでした。

今 回の教訓ですぐに決断はせず色々と調べた結果、警察に相談することしました。


警察に相談

 まずは電話をして(平日の9―17時が受付)最寄りの警察署に出向き相談しました。

「口座への振り込み指示の会話履歴」「実際の振り込み履歴」2つがあったので、その場で口座の凍結は手続きしてもらえた。口座は既に凍結されていることが多いとのこと。

 凍結した口座にお金が残っていた場合、振込詐欺救済法によって返金されます。返金は数ヶ月~半年後になり、残金/被害者数 なので数千円程度が大半を占めるとのこと。


本書構成

 勿論、フィクションではありますが、可能な限り実際の会話履歴(主にLINE)をそのまま掲載しています。

「金曜日は最新の株式取引情報があります。」最初の詐欺のやりとりが行われるのは、本書の中盤に以降になります。

 そこまでは、ただただ会話が続くことになります。ああ、ここまでやれば信用してしまう気も分からなくはない、と感じていただければ幸いです。


 実際に物語が大きく動くのは第5章の「BTCUSD SELL 330」からです。

 人間が落ちていき、追い詰められて、正しい判断ができなくなっていく様子をお届けします。

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