次は君の順番だ
八連勤明け、交通量の多い道路を横目にできるだけ派手で高そうな車目がけて飛び出してやろうかという八つ当たりじみた思考を振り払ってどうにかアパートの自室前まで辿り着き、重たい玄関のドアを開けると「おめでとう!」と親愛溢れる掛け声と共に何かが顔面に向かって勢いよく飛んできたので、咄嗟に受け止めてから恐る恐る手元を確認すると淡い黄薔薇の花束を鷲掴みにしていて、声の主を探そうにも玄関から見える室内はただ暗く静まり返っており、冷たい闇に薔薇の香りだけが滲んでいる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます