迅速・確実・致命
心中だとか押し込み強盗による口封じだとかご近所トラブルによる刃傷沙汰だとか、とにかく一家が派手に死んだらしいという由縁が有名な廃屋に友人たちと行ったはいいものの、敷地を一周し裏口から建物内を二階の物置まで見学したにも関わらず、心霊現象どころか靴擦れひとつなく終わり、落胆したまま解散しアパートの自室に帰ったところ、丁寧に片づけられたテーブルの上に母から成人祝いに貰った万年筆と父に選んでもらったPCと兄が買ってくれた画集が整然と陳列されていたので、これはもうどうしようもないのだなと納得しつつも、俺は先程から鳴り続けるスマホの画面を見られずにいる。
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