嗜好品(回数制限あり)
今月分の生活費をパチで溶かした人魚の先輩は俺に奢らせたフランクフルトを齧りながら「大体人間の指と同じ食感なんだよな」と言うものだから、人を喰った経験の有無を聞くべきか逡巡しているうちに「母親から聞いた話だよ」と白い歯を剥いて笑うような表情をしてみせたので、春先あたりの飲み会で先輩が零した「親父の指もう六本しかないんだよ」という一言の意味が俺にはようやく分かった。
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