瞬怪異景標本集

目々

いつもは赤マル、今日はキャスター

 いつものように喫煙所で隣り合った友人の指が何度見ても昨日より二本は増えているように見えるので、何があったのかと聞けば「命日だよ」とだけ答えて吐いた白い煙の香りがいつもの銘柄ものと違うことに気づいてしまった晩冬の夕暮れ。

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