第3話 引っ越し
わたしは迷った末、この思い出の詰まった家から引っ越すことに決めた。
古くなっていたし、なんといっても一人には広すぎるから。
子ども達も
『母さんの好きにしていいよ』
と賛成してくれた。
会社から近くて
子ども達が泊まりにきても困らない様に2LDKのマンションに決めた。
引っ越しの日
目を閉じると
ここで過ごした月日の一つ一つが思い出され涙が出てきた。
わたしは
『ありがとう』
と言って我が家にさよならした。
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