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同郷の友人が戦死したことについて 太宰治が書いた小説は
「玉砕」ではなく「散華」がふさわしいと言っており
友人・三田君が遺書として宛てた彼への手紙を 何度も引用していた
御元気ですか。
遠い空から御伺ひします。
無事、任地に着きました。
大いなる文學のために、
死んで下さい。
自分も死にます。
この戦争のために。
【玉砕】《名・ス自》 玉が美しく砕けるように、名誉や忠義を重んじて、いさぎよく死ぬこと。 大東亜戦争における日本軍部隊の殲滅を表現する言葉として大本営発表で用いられた。対義語は、瓦全、甎全で、無為に生き永らえること。中国の古書『元景安伝』の記述「大丈夫寧可玉砕何能瓦全」を語源とする。
【散華】 寺院ではいろいろな法要を営むとき、仏さまをお迎えする道場を清浄(しょうじょう)にして、諸々の仏さまを讃歎(さんだん)し、供養するために花が撒かれる。これを『散華』という。 経典には、仏さまが説法をする際、天から花が降ってくると説かれており、これは『天人が仏さまを讃歎して花を降らせる』という意味。
しかし「散華:戦場でむごたらしく死ぬこと」だと何かの本で読んだ。
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