業藍衣の詩とエッセイ集

花とヘリコプター

花とヘリコプター

鉄とパワーで作られた

機械から世界を見る

自由に飛び回る鳥のように

空を飛び

地上の花たちを見下ろす

眼下には

花が描く

千変万化の色の絵が

広がっている

自然の美しさが

視界に飛び込む

風に揺れる花びらは

香りを漂わせ

美しいダンスを踊る

色とりどりの花たちが

絵画のように

色彩様々な模様を形成し

全ては美しく

まるで巨匠の掌によって

描かれているようだ

しかし

この美しさを

私たちが見る事が出来るのは

自然の恩恵の賜物

力強く回り続けるプロペラは

空気を震わせ

私の中で鼓動する

心臓と共鳴するように

リズムを刻む

木々の上空を飛び移り

この鉄の鳥に乗った時間を

存分に味わい

余韻に浸る

自然の驚異を考え

いくら

技術が進んでも

その美しさに

驚かされる

この広大な世界が

とても小さく感じられ

宇宙のキャンバスにある

小さな点でしかない

事に思い至る

しかしこの瞬間

私自身が無限であるように感じる

空は私の遊び場

地平線は私の目指す場所

花たちが秘めている秘密は

何だろうかと考え

愛や喜び

希望や喪失の物語を持っている

全ての謎が解明されることを

期待し笑みを浮かべ

さらに高く飛び上がり

世界の謎が解かれていく

花、空、地の世界は

私が存在している一部

私たちは

自然と一体となって

生命の交響曲

夢と希望の踊りを作り出す

私は宙を飛び続け

野原や森の上空を飛び続ける

世界の美しさを目の当たりにし

この身が

すべてのものの一部である

そのことに感謝する

永遠の生命のダンス

私たちは一つのものとして

分け合っている

だから仲良くしよーよって話