<7>命
命なんてものは人間を悲しませるものだ
命があるからこの世に生まれ
命があるから死ぬとき消えて
最初っからなかった方が
生きていたって何もなし
命の傀儡
希望の残存
戦いの末消え去る魂
見上げた天国
見下げた地獄
どちらに進むかは君次第
命は無駄だ
何をしたって命は無駄だ
命の限界を知らされたときに
人は涙する
命は消える
何をしたって命は消える
せめて鮮やかに美しく優しく
この世から消してほしかった
愛なんてものは人間を苦しめるものだ
恋の病なんて言葉もあるし
何をしたって行き詰まり
神が命を与えた理由を短く答えよ
当たり前だよ
苦しませるためだよ
一粒の涙
絶望だらけで
堕ちていった先は鬼門で
見上げた稲妻
見下げた地面
どちらも僕を苦しめてる
命は捨てる
寿命は延びていかないし
命の限界を知らされたときに
人は崩れ去る
命は朽ちる
永遠に生きていけないし
せめて生まれた瞬間に
この世から消してほしかった
何をしたって死んでいく
周りの人が死んでいく
ばたばた倒れて
腐って死体になって骨だけになって
そんな様子をずっと見てきて
命なんかいらない
こんな光景をずっと見続けるなら
命なんかいらない
そうだ、ずっと「死」って言葉に
苦しみ続けてきたのは
ほかならぬ僕自身だ
何をしたって死がわいて
そんなふうになるのを止めたくて
命は一つ
捨てたら何もなくなる
何もできなくなる
この世に存在する意味なんて
誰にだってわからない
どんな人だって百年後にはいつか死ぬ
そうなる前に僕は生きる
一つの人生を生き抜く
意味なんかに囚われなくていいから
命は無心
神様は手助けしてくれないから
命を燃やし続けろ
自分の生きざまを楽しんで
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